〜「白き花びら」より〜

― 目の前でオレンジ色の列車が止まり、深呼吸のように乗客を吐き出し、
また飲み込んで西に向かって走っていく。

― M駅の三、四番線ホームに午後五時。わかりやすいように、進行方向の一番端を選んでいた。

― 私はどこへ行くこともできず、ベンチに座り続けた。

― 私たちは南口に出た。イルミネーションが涙できらきらと光って、星くずのようだった。
†
おまけ

駅ビル内(祥子さまがいばらの森を買った店かもしれない)某書店さま店頭
……積み過ぎ!!